【平成19年度に実施した山形県村山市袖崎地区の例】
村山市袖崎地区は豪雪地帯であるにもかかわらず、隣家との間隔が狭く、宅地内の除排雪作業が住民の大きな負担となってきました。また、道路の消雪パイプの老朽化で消雪機能が低下し、車道及び宅地等の雪により車両のすれ違いが困難になるとともに、小学生の通学などにも影響を与えています。
このため、道路だけでなく宅地内の雪を一掃することを目的に袖崎地区まちづくり協議会(雪部会)が中心となって、行政(村山市・山形県)と話し合い、官と民が協働して除排雪を行うことになりました。
具体的には、村山市袖崎地区の中心をはしる県道の一定区間を通行止めにし、道路の除排雪を行う際に、地域住民が協力して敷地内の積雪(屋根雪も含む)を道路に排出します。道路管理者の山形県は、民家から出された雪も一緒にロータリー除雪車で処理し、地域住民が借りたダンプトラックで雪捨て場に運ぶというものです。
この「官民協働除排雪」は、行政と住民の双方にとってメリットがあります。行政においては、冬期道路の管理を効率的に行うことができ、地域住民にとっては、個人で行うと相当の費用を要する敷地内の積雪を、少ない費用で一気に処理することができます。
◎具体的な内容(PDF610KB) は、こちらをご覧ください。
2.DVD制作の目的
山形県においては、少子高齢化や都市化の進展などにより、特に高齢者世帯を中心として、雪下ろしや住宅周辺の除排雪作業の負担が重荷になっています。
また、住宅密集地では、雪の堆積スペースが不足しており、道路除雪により住宅の出入口に残された雪などを道路脇に積み上げています。豪雪時には、道路は車両のすれ違いが困難になり、宅地内の雪処理にも大きな労力と経済的負担が発生します。
降雪がもたらす地域住民の負担を軽減し、積雪期であっても安全安心な住空間を実現するひとつの手法である「官民協働除排雪」の普及啓発を図るため、このDVDが作成されました。
3.DVDの内容
このDVDの主な内容は、次のとおりです。
1 豪雪地区の現状
2 住民と道路管理者が抱える課題
3 官民協働除排雪の実施に向けて
4 村山市袖崎地区モデルケース紹介
5 高齢者への除排雪支援
4.制作関係者
・袖崎まちづくり協議会
・楯岡高校野球部除雪隊
・村山市
・山形県村山総合支庁北村山総務課雪プロジェクト担当
・山形県村山総合支庁北村山道路計画課維持管理担当
・やまがたゆきみらい推進機構
5.活用方法
全市町村や雪対策関係機関に配付し、公民館などでの地域住民の方の学習会などで活用してもらいます。
6.視 聴
7.問い合わせ先
〒995-0024 村山市楯岡笛田四丁目5−1